エンザイム汚泥削減システムは独自開発した腐植活性汚泥法により排水や汚水の処理においての余剰汚泥削減、臭気除去、汚泥改善を実現するシステムです。余剰汚泥を処分するための脱水、焼却、運搬などの多大なコストやエネルギーを削減し環境への負荷を軽減します。
エンザイム汚泥削減システムのメリット
余剰汚泥の削減により運用コストの削減
従来の活性汚泥法による余剰汚泥発生量を100とした場合、エンザイム汚泥削減システムの余剰汚泥発生量は約20に削減できます。余剰汚泥が無くなり脱水処理をしていない実施例もあります。汚泥処理費用・薬剤代等の維持管理費用を大幅にコストダウンします。
設備投資が不要
特別な設備や装置の導入を必要とせずイニシャルコストをかけずに実施できます。汚泥削減用の腐植資材を供給するだけです。汚泥削減の為に特別な設置スペースや設備費も必要ありません。
優れた臭気除去
腐植技術により汚水処理施設全体の臭気を除去できます。また、処理水を洗浄水として使用すると消臭効果が得られます。
水質の改善
潤いのある水に改善します。処理水は抗菌力のある水になります。
汚泥の改善
汚泥の腐植化が進むと同時に無臭かつ腐敗し難くなります。汚泥の陽イオン交換容量(CEC)が増大し汚泥の堆肥化プロセスなしで良質堆肥と同等のCEC値に達します。腐植化された汚泥は農地へ直接還元することができミネラル含有量も多く土壌改良効果を発揮します。
リサイクル
流入排水はリサイクルが可能になります。処理水は洗浄水、トイレ、農業用水として、汚泥は堆肥化や液肥の生成などに再利用することができます。
環境にやさしいシステム
使用する資材は薬剤ではありません。腐植土を加工したバイオマス資材であり100%天然資材です。
導入リスクが低い
既存の装置やオペレーションを止めることなくシステムを導入することができます。お試し期間の設定とともにリスク回避した導入が可能です。
お試し期間あり
お試し期間や成功報酬制度にて確実なコストダウンを実証した後に、費用のご負担となります。効果の出ない場合は費用を一切いただきません!(無料お試しキャンペーンについてはお問い合わせください。)
エンザイム汚泥削減システムのデメリット
実証期間
生物処理が主体になる汚泥削減システムのため実証まで一定の期間が必要になります。導入後すぐには効果を発揮しにくいです。
オペレーション
システムの効果を実証するにあたり特別な技術は必要ありませんが、正確なオペレーションが必要になります。
技術供与システム
技術供与システムになるため、リース等はご利用できません。
環境不全
環境不全や装置不良などの理由により効果が約束できない場合は、実施をお断りすることもあります。
エンザイム汚泥削減システムの生物反応
❶ 異化反応: 微生物による有機分解、エネルギー発生、水・二酸化炭素⬆
❷ 同化反応: 微生物による有機合成、エネルギー吸収、細胞分裂、成長、増殖
❸ 自己酸化: 微生物の死による細胞の分解、エネルギー発生、水・二酸化炭素⬆
❹ 腐植化 : 微生物による腐植物質の分解と合成(異化反応、同化反応)
❺ 捕食 : 原生動物による微生物・微生物遺骸・腐植物質の捕食
エンザイム汚泥削減システムの基本フロー
エンザイム汚泥削減システムの資材
弊社の腐植土は落葉樹の落ち葉と有機物と無機物が約8,000年間地中に埋蔵されて発酵と熟成を繰り返して生成され、フミン酸、フルボ酸、ミネラル、生理活性物質、有用菌などを含む土壌です。この腐植土をベースに腐植ペレットと粉剤を開発し、エンザイム汚泥削減システムに使用しています。
腐植粉剤
腐植ペレット
導入フロー
計画
システムのご理解を得ていただき、お互いのために機密保持契約を締結させていただきます。
提出いただくもの(ヒアリングを含む)
- エンザイムヒアリングシート
- 装置のフロー図
- 産廃マニフェストおよび記録・領収書控え
- 薬剤の使用量および領収書
- 電気代・上下水道代
- 施設平面図
- 施設の運転マニュアル
データ提出後に削減プラン・見積を実施させていただきます。システム導入にあたっては、業務委託契約(成功報酬契約を含む)を締結させていただきます。
実施
腐植材料投入スタート。中間検証をいたします。水質・汚泥発生状況等を確認しながら、システムのオペレーション及びメンテナンスを指導するとともに、処理施設全体の改善点も洗い出していきます。削減状況を確認し、データ収集および適宜報告いたします。(約3ヶ月間)
検証
お試し期間終了。削減結果をデータに基づき検証し報告いたします。結果を相互確認したのちにご請求させていただきます。その後、1年間にわたりアフターフォローを実施させていただき、削減の維持・向上のコンサルテイングを実施させていただきます。
エンザイム汚泥削減システムの導入実績
導入実績についてはエンザイム汚泥削減システムの導入実績ページをご覧ください。
よくあるご質問
Q. なぜ汚泥を削減できるのですか?
A. 腐植土に含有される腐植物質の特性を活用して、有機物を水と炭酸ガスに分解していきます。
Q. 汚泥を削減しやすい業種または、削減しにくい業種はありますか?
A. エンザイム汚泥削減システムの適用範囲は活性汚泥法もしくは、それに準ずる生物処理となります。化学薬品処理などには適用しません。食品排水処理や下水処理に適用できます。また、各プラント及びその性能・負荷は千差万別であり事前に調査票をいただいてます。
Q. 年間の負荷変動が激しいのですが、大丈夫でしょうか?
A. 導入前の打ち合わせにおいて、年間の負荷変動をデータにてご提出いただければ年間を通じての対策案を作成いたします。
Q. 油分が多くフロス量が多いのですが、対応可能でしょうか?
A. 弊社において油分解剤BENOという資材があり、油分解の対策も可能です。
Q. 汚泥削減のほか水質管理に困っていますが、対応可能でしょうか?
A. 対応可能です。特に脱窒素・脱リン対策および臭気対策については大きな成果を上げております。
Q. 腐植土は天然資材と聞いていますが、枯渇することはないのでしょうか?また、2年目以降の使用する資材量はどうなりますか?
A. 腐植土は弊社所有の採掘地で掘削していますが、当面において十分な量を確保できています。具体的に100年分の資材は確保しています。当社の次世代研究として腐植物質のリサイクルおよび人工化を最重要テーマとして開発中です。
また、資材量は1年目の投入量を毎年継続投入します。ただし、実績および直近データを元に再計算いたします。大きな変動がない限りは使用する腐植土の量は変わりません。
Q. 前年度と比べ流入量が生産増となりますが、汚泥削減量の比較はできますか?
A. BOD量から汚泥転換率を算出することで、排水量の変動があっても比較可能です。
Q. 資材投入時に汚泥の引き抜きを止めると説明がありましたが、日々引き抜きを行っているため長期間止める事ができません。
A. 界面に基準を設けていただき、基準値に達した場合汚泥を引き抜いてください。返送量を増やしていただき、汚泥の滞留時間を可能な限り延ばしてください。