SV測定の重要性について
皆様はSV測定をされているでしょうか?
一般的な日常点検項目にSV30の測定がございます。
メスシリンダーに汚泥を入れて30分後にどれほど沈降しているか記録し、活性汚泥の状況を把握します。
沈降性が良好なほど運転管理がしやすくなります。
これは微生物が活性化しているほど粘着性酵素の分泌が起きるため、汚泥がフロック形成することで沈降しやすくなるためです。
SVI換算して200以上となるとバルキングと言われており、原因の解明とその対応が必要です。
他にSV測定で把握できることとして、
・各槽の処理状況の把握
各曝気槽で測定し、上澄み液を確認します。
透視度がどの槽で良好になっているのか把握することにより、曝気量を適切に調整する事ができます。
・白濁現象の原因解明
処理水が白濁している場合は主に原因が、過曝気による汚泥解体、未処理による処理不足となります。
過曝気であれば曝気量を絞る、未処理であれば曝気量を上げなければいけませんので対応方法が真逆となります。
そこでSV測定時に上澄み液を濾紙でろ過した際に、白濁が残っていれば未処理、白濁が取れていれば過曝気だと言えます。
・上澄み液と汚泥が反転(汚泥浮上)している場合の原因は下記の通りです
①脱窒現象により発生した細かな気泡が汚泥に付着して浮上させている
可能性
→曝気量の調整
②油分の処理不十分により粘着性微生物が増殖している可能性
→油分対策
③槽内の環境悪化により微生物に過度なストレスを与えている可能性
→適切な負荷への調整
このように各槽をSV測定することにより、
活性汚泥の状況、各槽の処理状況、処理不良の原因を調べることが出来ますので、重要性の高い測定項目となります。
詳しい対応策につきましてはお問い合わせください。
弊社のエンザイム汚泥削減システムには、汚泥削減とともに水質安定化の効果がございます。
硝化脱窒対策や油分対策としても改善実績が多数ございます。
是非一度ご検討くださいませ。
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